徒然なる日々

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大島優子が放った「票数は愛です」という言葉は意外と真実だと思った話

タイトルで伝えたいことは全て伝えているので、以下は補足です。

 

今は無きAKB総選挙。前田敦子と大島優子が全盛期だった時代の話です。

 

「私のことは嫌いでも、AKBのことは嫌いにならないでください」という前田敦子の名言が飛び出したのと同じ年、2位になった大島優子はスピーチで

 

「票数は皆さんからの愛です」と語り、Twitterやマスコミ、同じグループメンバーからも批判を浴びて大炎上しました。

 

批判の理由は「CDを買わせるためだけに握手会や総選挙を行って、ファンからお金を搾り取っている」というのが主な理由です。また、同じグループの子は「同じCDを数百枚も買ってもらわずとも、他でもいっぱい愛は受け取っている」と。

 

当時は私も「なに綺麗事言っているんだ」と思ったのを鮮明に覚えています。

 

あれから9年経ち、歳をとった私は最近大島優子の記事を見て、ふとこの事を思い出し、「あれ?このときの発言って、もしかして意外と真実なのでは?」と考え直したのです。

 

そのきっかけは3つありました。

 

1.「もっとお金を使いたい」という人の話を聞いた

 

 

キャバクラが大好きな方がいらっしゃるのですが、生誕祭には1晩で数百万円もお酒を入れるそうです。(シャンパンタワーとか)

 

「そんなに飲めるわけなのに、なんでそんなにお酒を入れるのか?」と聞くと、「応援してナンバーワンにしてあげたいから」と嬉しそうに言っていました。彼はお酒を買っているわけではなく、「応援したい」という気持ちをお金で表現しているだけなんだと感じたのです。

 

ちなみに「もっと使えるお金があればもっと応援する」と言っていました。キャバ嬢を落としたいとかそういうレベルじゃないんですよね。そのキャバ嬢をのし上がらせるために命かけてる、みたいな印象を受けました。

 

でも苦しそうな雰囲気ではなく、純粋に楽しそうでした。まるでゲームに課金しているような感じ。

 

アイドルとキャバ嬢。対象は違うものの、応援したいという気持ちとしては一緒な気がしたんです。

 

2.自分も好きなものにはたくさんお金を使っていた

 

自分も好きなものにはたくさんお金を使います。デバイスで好きなものが出れば、新作というだけで購入しますし、他の人にも紹介します。本であればシリーズで買いますし、好きな映画だったら映画館に行き、DVDも購入します。

 

本やDVDは自分自身が楽しみたい気持ちもあるけれど、その作者さんを応援したい気持ちもあるからです。

 

3. そもそもファンが喜んでやっている

 

もちろん握手会やグッズや劇場やCDやたくさんあるのは知っています。でも、ファンが本当に嫌だったらきっとお金は払わないと思ったんですよ。

 

実際にあるファンの方と話したことがあるのですが「俺たちは試されている」とかなんとか訳のわからないことを言っていました。選挙に対しても「戦略を練って~以下略」とか言っていたので、きっとファンも盛り上がる一大イベントだったのだと思います。

 

選挙の結果で、アイドルが一喜一憂するのはもちろんですが、その姿を見てファンが盛り上がるのもきっと間違いないのだと思います。「来年こそは選抜に入れよう」「せめて名前を呼ばれるようにしよう」「もっと高い順位になって喜んでもらいたい」

 

広くファンの投票数を集めるファンもいれば、狭いけれどしっかりとしたファンを集める方もいます。どっちが良いとか悪いとかではなく、それぞれの愛され方だったのではないかと。

 

もちろんアイドルが実際に会うようなファンは、握手会も来て劇場も来て総選挙でもたくさん応援してくれて・・という人かもしれません。でも、顔も名前も知らないけれど、お小遣いをためてCDを買って、応援してくれた一票だってあったはず。

 

誰もが搾り取られているわけではなく、それぞれの愛の形を示したイベントだったのではないでしょうか。そしてアイドルは、その結果(愛)を見てもっとそれぞれがどういう活動をしているのか、改めて振り返るいいチャンスだったのではないかと。

 

「ファンの愛は受け取ったよ」というメッセージ

 

「票数は皆さんからの愛です」

 

子役時代から苦労してきた大島優子は、きっとファンを大切に思っていたから、きっとそういったことを言ったのでしょう。「愛は受け取った。これからも頑張る」という強い思いの裏返しで。

 

知らんけど。